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新卒3年目の離職率が1割未満!?あの人気企業の求人事情

おはようございます!fbiです。
今回は美容業界における新卒の定着率と他業種に学ぶ新卒採用基準について思うところを紹介します。


労働集約型ビジネスの美容室においては,人材の損失は経営を圧迫する大きな要因となっています。事実,売上が減少しているサロンの半数以上が人材の損失に関する悩みを抱えています。


美容サロン業界全体(美容業、理容業、ネイルサロン、エステサロン、リラクゼーションサロンなど)の売上高は3兆1085億円、働く人の数は83万人あまりと考えられています。そのうちの約半分、1兆5000億円を占めているのが美容業(美容室)です。

 

美容室は空前の出店ブームが続いており、2017年も店舗数・美容師数ともに過去最高を更新する見込みです。その一方、業界売上高は年々縮小してきており、一説には開店後3年間の閉店率が9割に達するといわれています。

 

美容室でいえば、国家資格の美容師免許を苦労して取得したとしても、就職した先々で差はあるものの、だいたい2年から3年はアシスタントとして、あまりスポットライトが当たりづらい状況が続きます。そしてスタイリストとしてデビューしても“売れる美容師”になれるのはほんの一握りと言われています。まぁ、スタイリストになる前に退職してしまうケースが多いですね。


これが、免許取得者は例年増加しているのに、長きにわたって人材不足といわれつづけている美容業界の現状ですね。

 

一見、華やかな業界に見える美容業界には人材が定着しないのでしょうか?
そのヒントになりそうな、お話を紹介いたします。

 

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新卒3年目の離職率が1割未満! ビームスが社員に愛される理由

 

昨年40周年を迎えたビームスBEAMS)は、 “ハッピー・ソリューション・カンパニー”を掲げ、さまざまな異業種コラボやユニークな企画など、ファッションを軸にしながらもその枠にとどまらない活動をしています。国内約150店舗を運営する他、香港や北京、台北バンコクにも出店するなど、海外にも進出し、17年2月期の売上高は744億5000万円。

 

そんなビームスの新卒採用基準とはどんなのだろうか?

 

というわけで、ビームス人事本部人事業務部の採用担当者が今年の採用活動について話していましたので、少しご紹介してみます。

 

ちなみに、ビームスの2018年新卒公募には1000人以上の申込みがあったそうで、そのなから100人程度に内定を出されたそうです。

 

スゴイのは、1000人の第一次面接は書類審査ではなく、すべて面談。しかも一人一人との個別面談を、人事部6人で一人あたり10分を1週間かけておこなったそうです。

 

採用担当者いわく、「やはり紙だけは分からないことも多いので、取りこぼしは少なくなったと思います。」と、売り手市場の中でも潤沢に人材を採用されています。

 

人材の質はどうなのでしょう?

 

「まず、前提として“ビームス愛”が強い人が集まりますので、あとは、自分の好きなことを追求できる人を積極的に採用するので、表面的にお店だけを見ている人と、会社としてどんなことをしていて、自分もこういうことがしたいという具体的なイメージまで語る人とでは、明らかに伝わってくるものが違います。何かにグッと入っていける人は面白いですね。」と語っています。

 

ビームスの、四大卒初任給は20万円。毎年能力応じた昇給はあるものの、どれだけ高評価であっても入社5年目までは昇進はない。

 

では、新卒入社3年目の定着率は?

 

「調べてきたのですが、15年の新卒入社が37人で、退職したのは3人でした。初めて数字を出してみて、私たちも驚きました。さすがに少ないので、入社5年目を調べたところ、63人中退職者は16人でした。そもそも社全体で離職率が3?4%なので、低いと思います。」

 

まさに、ビームスのファンを採用することで、ビームスが好きだからこそ、ある種誇りを持って働いているため、長く続く社員が多いのだろう。

 

それは、ビームス代表の設楽社長が掲げる「努力は夢中に勝てない」というメッセージに込められていると思います。

 

アパレル業界と美容業界は違うという方もいるとは思いますが、どんなことでもいいので、のめり込んだ経験のある人や、いろいろなことに興味を持てる柔軟性のある人など、“仕事”を“好き”に変えていける人は、長く続けていけると思いますので、参考にできる点もあるのではないでしょうか?


自分がキレイになることが好きな人、誰かをキレイにすることが好きな人。そして、「ありがとう」と言われる事が自分の成長だと感じれる人は、美容業界に向いている人なのだと私は思います。

 

せっかく入社した新卒の「好き」という気持ちを育ててみてはいかがでしょうか?

 

他業種や別業態から学ぶことは多いですね♪