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化粧品のOEMとPBの違い~後篇~

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おはようございます!fbiです。
前回のブログから、化粧品のOEMとPBの違いについて書かせてもらっていますが、思わぬ反響の声をいただきました。


「“プロフェッショナル”と“パブリック”の違いってなに?」


・・・盲点でした。


当たり前のように使っていましたが、そういえばこちらも業界用語みたいなもんですよね。

 

簡単に説明しますと、

 

業界によって意味合いは異なるのでしょうが、美容商材でいうところの“プロフェッショナル商材”とは主に美容室やエステサロンなど
、商品やサービスに対する知識を有した専門スタッフが、対面にてカウンセリングを行ったうえで販売をする商材および販路のことを指
します。


また、それに対して

 

“パブリック商材”は、スーパーやコンビニなどの小売店やホームセンター、ドラッグストアなどの量販店などの商品棚で、陳列、ディ
スプレイによって販売される商品の事を指し、近年ではインターネット通販が主流となり急激に販路拡大しています。

 

薬でいえば、ドラッグストアで買えるのは“パブリック”、医者の処方箋によって購入するものが“プロフェッショナル”ですね。


さて、“プロフェッショナル”と“パブリック”の違いがわかったところで、前回の続きとなる「パブリック市場におけるPB商品」につ
いてお話します。

 

 

 

 

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イオン VS セブン&アイ・ホールディングス


少し前から、パブリック市場ではPB化粧品の需要が拡大してきています。


いっきに勢力を拡大したのがイオンとセブン&アイ・ホールディングス(HD)の流通2強グループだろうと言えます。


いずれも高い品質ながら手頃な価格であるとPRし、全国に広がる豊富な流通網で販売に力を入れて、業界における新たなコスメ戦争を巻
き起こしています。

 

両社のPB化粧品の本格参入は、売り上げを伸ばしているPB商品をさらに強化する一環で、利益率が高いとされる化粧品の投入でいっそう
の収益につながっています。


ただし2グループには大きな違いがあり、イオンは自社ブランドの化粧品としてPRするのに対し、セブン&アイはファンケルとの共同開発
であることを強調しているのです。


PB戦略では元々、両グループの対応は異なっていて、セブン&アイが「消費者の視点で、誰が作ったかという情報の提供は必要」としメー
カー名を明らかにしているのに対し、イオンは「商品すべての責任を持つのはあくまで販売者だ」との立場を重視することで「販売者・
イオン」を打ち出し立場を強調しています。

ただ、化粧品業界では、美白化粧品を使った人の肌がまだらになったカネボウ化粧品の白斑問題が生じたばかりで、「安全・安心」への
関心がことさら高まっているのも事実。


そんな中、セブン&アイは「誰が作ったかわからない化粧品を女性が使うだろうか」とあえて指摘し、イオンとの違いを強調するなど、早
くも激しい火花を散らせて真っ向勝負を挑んでいます。

 

その両社に、マツモトキヨシをはじめとしたドラッグストアもPB化粧品に本格参入し始めてきたことで、みつどもえの戦いに発展する傾
向も見え隠れしています。

 

消費者の立場で考えると、「安くて良いもの、そして安全で安心して使えるもの」とした選別基準が定着してきたような気がします。


ブランド名だけにとらわれない価値基準が景気そのものを占い、マーケットそのものを形成する時代においてPB商品のニーズはますます
拡大していくのではないのでしょうか。

 

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